2021/06/11 17:54
もうすぐ夏がやってきますね。
岐阜の夏の風物詩といえば「鮎」があります。
岐阜は多くの山々がそびえるため各地に清流があり、全国でも有数の鮎どころなのです。
鮎といえば!
パッケージデザインをさせていただいた
十六兆さんの『子持ち鮎の煮びたし』があります。
今回は、パッケージデザインができるまでのストーリーをご紹介します。
始まりは、ある方からの紹介で、パッケージデザインをお願いしたいとのお話をいただき
まずは見学と試食に、大垣にある鮎料理専門店十六兆さんに伺いました。
『子持ち鮎の煮びたし』は、甘露煮とは違いじっくりと仕上げる為、
表面から中まで同じ色で炊き上がっており均一な柔らかい食感で、
味は辛すぎず甘すぎずの、優しい素朴な仕上がりが特徴なのだそうです。
鍋の中を覗かせていただくと
飴色に炊かれた鮎が綺麗に並んでいました。
パッケージは、商品を一部見える形にした方が特徴が伝わると思い
形状を考える上で外せない要素となりました。
また、十六兆さんが扱う鮎は長良川の鮎を大垣の地下水で、
苔も食べさせて自然に近い形で育てたものを使用していると伺いました。
お話を聞いた時、鮎の苔の食み跡(はみあと)を長良川うかいミュージアムで見た記憶を思い出し
確かるため、打ち合わせ帰りに寄ってみました。
※食み跡(はみあと)は、石などに付着した藻類(そうるい)をアユが食べた跡のことです。
食み跡が模様のように見え、パッケージに表現したら
苔も食べさせ自然に近い形で育てた鮎の商品という特徴を表現できるのではないかと思い
パッケージに食み跡をデポス(凹み)加工を施すことにしました。
そうして出来上がった商品がこちら。
デパートにも卸せるパッケージをご希望だったので、品良くデザインしました。
これからの季節、お中元にも重宝する商品です。